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文献概要
年間テーマ--診断から治療へ 体温の異常
術後感染症と発熱
著者: 杉本修1 市川文雄1 高山保守1 仮野隆司1 佐野隆1
所属機関: 1大阪医科大学産科婦人科学教室
ページ範囲:P.261 - P.265
文献購入ページに移動最近では皮膚や器械の消毒法が完備し,術中術後の管理が組織化され,かつ予防的化学療法が十分行われるようになつてきているので,術後感染症の発生そのものが減少してきており,熱発の時期的推移や熱型から病態を推測することははなはだむつかしくなつてきている。しかしながら,発熱は感染症の発生や経過を追跡するうえにもつとも重要な指標になることは依然として変りない。術後の発熱患者に遭遇した場合,いかにしてその原因を探りだし,対策を構じればよいか簡単に述べたいと考える。
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