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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻5号

1975年05月発行

薬の臨床

ESTROTECによる妊婦尿中estriol測定法とその臨床応用

著者: 宮川勇生1 宮崎康二1 水元淳一1 前山昌男1

所属機関: 1熊本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.397 - P.403

文献概要

 胎児の発育状態を検査する方法として,妊婦尿中estriol測定は欠くことのできない検査法のひとつであり,種々の測定手技の簡易化を目的とした改良が加えられてきたが,なかでも,Amberlite XAD−2を応用した化学的測定法は,すでにlarge scale screening法として広く臨床に利用されている。
 著者らは「Amberlite XAD−2による妊婦尿中estriol測定法に関する検討—E3キット法」1)にて,AmberliteXAD−2を応用した化学的測定法はBrown変法による妊婦尿中estriol分画値と高い相関をもつことを認め,かつ臨床的に十分応用し得ることを報告した。しかし,比色計などの特殊な機器が必要なことや,測定手技にある程度の熟達を要することより,さらに広く実地臨床医に利用されるには,より簡単な器具,操作で,短時間で結果の得られる検査法の開発が待たれていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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