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最近では,未感作のRh (D)マイナス母体の分娩後に,抗D (Rh)ヒト免疫γ・グロブリン製剤を投与して,次回妊娠時のRh式血液型不適合妊娠による胎児・新生児溶血性疾患の発症を予防する方法が,一般にも普及してきたことはすでに本誌(第29巻第3号)で述べた通りである。このような血液型不適合妊娠による胎児新生児溶血性疾患ではないが,いわゆる新生児高ビリルビソ血症hyperbilirubinemiaを,その極期で治療するのではなしに,そういつた症例の発症を予防しようという考えも同時に発展してきている。ここにのべるフェノバルビタール剤による治療法がそのような考え方に立脚したものであり,私たちもかなりよい成績をあげているので,「フェノバルビタールによる新生児高ビリルビン血症発症予防法」と題して,解説し,あわせて私たちの成績ものべることにした。
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