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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻7号

1975年07月発行

連載 リプロダクション講座・6

胎盤における物質輸送

著者: 山口龍二1 竹井啓裕1 潮田悦男1 飯藤隆子1

所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.533 - P.539

文献概要

 胎盤の果す役割は数多くあるが,そのうちでも物質移送に関する機能は,物質の運搬媒体である子宮胎盤血流とともに胎児の生命維持,成長発育にとつて必須かつ第一義的な位置を占めるものであることは疑いがない。しかし胎盤完成以前における母児間物質移送についてのわれわれの知識はきわめて乏しく,また研究対象とし易い妊娠末期についてもヒトにおける研究もさることながら,むしろ動物実験の上の知識に頼つている部分も多い。霊長類の胎盤は構造上他の種の動物とかなりの差があることを考えれば,ヒト胎盤における知識の空白はいずれはヒト胎盤の研究によつて埋められなければならないものと筆者は考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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