icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻8号

1975年08月発行

年間テーマ--診断から治療へ 分娩進行の異常

娩出機転の異常—頭位における児頭回旋を主体にして

著者: 澤崎千秋1

所属機関: 1日本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.567 - P.574

文献概要

 胎児の娩出機転は,母体内における母・児相関した複雑な生物物理学的現象であるから,その相関の態様と観点のポイントによつて,さまざまな解釈がなされている。それらをすべてここに解説するには与えられたペースも少なく,また筆者の力も不足し,それを補う時間もない。そこで執筆依頼の趣旨を汲みとつて,頭位分娩における児頭回旋異常の臨床的意義を,筆者の過去40年にわたる研究と経験を基にして以下解説する。
 それには,まず順序として,児頭回旋の正常と異常の判定規準とそのために必要な回旋実態の表現法を述べ,ついで回旋異常の発生因子,かくして発来した経過の解釈,それに対応した処置の方針を記す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら