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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻8号

1975年08月発行

文献概要

年間テーマ--診断から治療へ 分娩進行の異常

産道因子の異常

著者: 荒木日出之助1

所属機関: 1昭和大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.575 - P.581

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 分娩は胎児・娩出力・産道の3要素が終始互に調和していてこそ無事に進行するものであることはいうまでもない。しかし,骨産道に狭変形があつて胎児を安全に通過させるだけの広さがないか,あるいは軟産道の伸展性が不良で胎児を無事通過させるだけの許容量がない場合には,異常の程度がはなはだしければ,自然産道からの分娩を不可能または著しく困難にすることはもちろん,異常の程度が軽くとも,胎位・胎勢・回旋異常,微弱陣痛,早期破水などの原因にもなつて,2次的に分娩を困難にすることもあるので,産道因子の異常のもつ産科的意義はきわめて大きいといえよう。以下『診断から治療へ』というテーマにしたがつて産道因子の異常について臨床的に重要な2,3の問題にふれよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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