icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻8号

1975年08月発行

薬の臨床

腟トリコモナス症に対するTinidazole経口錠と腟錠の併用療法について

著者: 篠原秀隆1 坂井宏朗1

所属機関: 1東京警察病院産婦人科

ページ範囲:P.635 - P.638

文献概要

 腟トリコモナスは,婦人科外来において外陰部掻痒感、異常帯下を訴える患者の腟分泌物の鏡検によつて高率1)に検出される。一般に経口剤,腟錠の併用療法によつて比較的容易に消失2,3)するが,完全治癒は非常に難しく,再発4)をくりかえすように思われる。
 最近,本症の新しい治療薬として,既存のNitroimi—dazole5〜7)誘導体であるTinidazole,化学名,Ethyl〔2—(2—methyl−5—nitro−1—imidazolyl) ethyl〕sulfone8)の提供を台糖ファイザー社より受けたので,その治療効果を検討したところ,虫体消失は100%,再発も,検査期間中全く認められなかつた。しかし,カンジダ症の合併が多いためか,自・他覚症状はかならずしも消退しているとは限らないという結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら