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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻9号

1975年09月発行

年間テーマ--診断から治療へ 腫瘍の転移

腫瘍転移の成立機構

著者: 岸野泰雄1

所属機関: 1徳島大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.647 - P.652

文献概要

 転移こそ悪性腫瘍のひとつの大きな特徴であり,その有無が癌患者の予後を左右する大きな因子となる。転移に対し適切な対策を講ずるためにはまずその成立機構を明らかにする必要がある。転移成立の過程として,原発巣からの癌細胞の遊離・浸潤,血管とかリンパ管などへの侵入・移動,そして他の遠隔臓器への着床・増殖という一連の段階が考えられねばならないが,ここではそれらの中のはじめの段階としてみられる癌細胞の遊離・浸潤性と最終段階の標的臓器への着床・増殖について,リンパ行性と血行性の両面から検討してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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