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性ホルモン長期投与された性腺発育異常例に子宮内膜癌発生の危険
著者: 広井正彦1
所属機関: 1山形大学産婦人科
ページ範囲:P.698 - P.698
文献購入ページに移動 産婦人科学におけるホルモンの発見とその臨床応用は,この学問の発展に多大の貢献をなしたが,その反面ホルモン剤の濫用が患者の死をももたらす可能性が出てきている。
estrogenが外的に投与されたものであれ,内的に分泌されたものであれ長期間作用すると,子宮内膜に癌を発生する危険があることが知られている。ところが,Turner症候群などの性腺発育異常の症例には妊孕性の発現は不可能にしても,第2次性徴を発育させ,いわゆる女性化の発現のために比較的長期間ホルモン療法を施行する必要にせまられることがある。この治療により子宮内膜に癌が発生するとの報告がみられ,このような疾患の治療法の再検討が必要になつてきた。
estrogenが外的に投与されたものであれ,内的に分泌されたものであれ長期間作用すると,子宮内膜に癌を発生する危険があることが知られている。ところが,Turner症候群などの性腺発育異常の症例には妊孕性の発現は不可能にしても,第2次性徴を発育させ,いわゆる女性化の発現のために比較的長期間ホルモン療法を施行する必要にせまられることがある。この治療により子宮内膜に癌が発生するとの報告がみられ,このような疾患の治療法の再検討が必要になつてきた。
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