icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻9号

1975年09月発行

文献概要

原著

子宮腟部papillomaの臨床的診断法—特に細胞診およびコルポスコピーを中心として

著者: 山本久美夫1 杉下匡1 天神美夫1 石田礼載2

所属機関: 1佐々木研究所付属杏雲堂病院婦人科 2東京都がん検診センター婦人科

ページ範囲:P.701 - P.707

文献購入ページに移動
 子宮腟部に発生するpapillomaは,非常にまれな疾患である。特に日常の臨床の場においてpapillomaであると診断するには,肉眼診では不十分なことが多く,通常の視診ではpapillomaは発赤した腟部びらんとしか見えないことが多い。またpapillomaによる患者の愁訴はほとんど認められず,炎症を伴つている場合には帯下または軽度の性器出血を起こすにすぎない。
 また日常よく用いられる細胞診においても特徴ある細胞像を示すことが少ないため,往々にして見逃されてしまう可能性が強い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?