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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科29巻9号

1975年09月発行

薬の臨床

胎盤機能検査法としてのhuman placental lactogenのradioimmunoassay

著者: 蜷川映己1 鈴木正英1 伊藤晄二1

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.709 - P.714

文献概要

 胎盤は,胎児への栄養,酸素供給の役割を果たすとともに,またホルモン分泌臓器としても,胎児の発育,妊娠の維持に必要な内分泌環境を保持する上で,重要な一翼を担つている1)。胎児のおかれている内分泌環境を母体を通した情報として把え,その異常を早急に察知し,適切なる処置を施行しようとする胎児管理は,妊婦管理の一環として,重要視されてきている。
 内分泌学的胎児胎盤機能検査法としては,従来,胎盤性ステロイドホルモンの測定,あるいは,蛋白ホルモンであるヒト絨毛性ゴナドトロピンhuman chorinic gonad—tropine (hCG)の測定が行なわれてきた。特に,エストリオールについては,これが胎児胎盤双方の機能を反映するため,多くの簡易法が報告され,当教室でもその有用性について述べてきた2,3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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