文献詳細
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文献概要
緒言
臍帯眞結節は比較的稀有なるものと考えられ,其頻度に關してはItzkin 0.2-0.5%,Sellheim 0.4-0.5%,新井0.14%,土井0.15%と報告され,其他の諸氏も略之と一致した頻度を報告している.之等の他に,症例報告として多數の文献が見られるが,何れも單純結節1個を認めた例に限られている.複雜結節の存在に關してはHallan—Seitz,H.Sellheim等の記載を見ることが出來るが,單胎に於ける複雜織節例は極めて稀なるものゝ如く,症例報告は殆ど之を見ず,予の調べたるものにては僅かにD'Elia,Osralaoの二重結節の1例,久保田環の二重結節の1例を見たのみにすぎない.余の經驗せる1例は單純結節1個の他に,久保田の報告と同様なる八字結節1個を合併せるもので,眞に稀有なるものと考えられる.
臍帯眞結節は比較的稀有なるものと考えられ,其頻度に關してはItzkin 0.2-0.5%,Sellheim 0.4-0.5%,新井0.14%,土井0.15%と報告され,其他の諸氏も略之と一致した頻度を報告している.之等の他に,症例報告として多數の文献が見られるが,何れも單純結節1個を認めた例に限られている.複雜結節の存在に關してはHallan—Seitz,H.Sellheim等の記載を見ることが出來るが,單胎に於ける複雜織節例は極めて稀なるものゝ如く,症例報告は殆ど之を見ず,予の調べたるものにては僅かにD'Elia,Osralaoの二重結節の1例,久保田環の二重結節の1例を見たのみにすぎない.余の經驗せる1例は單純結節1個の他に,久保田の報告と同様なる八字結節1個を合併せるもので,眞に稀有なるものと考えられる.
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