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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科3巻12号

1949年12月発行

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海外のうごき

ページ範囲:P.496 - P.497

文献概要

手術不能な乳癌のホルモン療法
 乳癌や前立腺癌へのホルモン療法が近頃やかましくいわれるがF.Linder(chirurg.,1948,19:500)は次のように述べている.すなわち乳癌に對しては男性ホルモンが有効であるが,それは單發巣に對してゞはなくて,轉移をふせぎ,疼痛を輕くするように數ヵ月間は有効である.そして組織的によく分化した癌である場合に最も効果がある.anapla—stic typeの癌ではホルモン療法は殆ど全く効果を望めない.又肉腫のようなmeseinchymに由來する惡性腫瘍ではホルモンの効果は全くないものである.要するに乳癌でも對症的に多少の効果が見られるが治癒的には作用することはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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