icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科3巻4号

1949年04月発行

特集 受胎調節・人工妊娠中絶及優生手術

優生保護法をめぐる遺傳觀と淘汰觀の再檢討

著者: 木田文夫1

所属機関: 1日本醫科大學

ページ範囲:P.139 - P.143

文献概要

1.はしがき
 優生保護法の實地のいろいろな問題にいつては,本誌の特輯でくわしく取り扱われることと思う。さらにこの現行法は,將來多くの面からの改良が行われる豫定であると聞いているから,學問上實際上で,現在の優生保護法の含んでいる多少の不備についてはふれないでおきたい。著者は,編集者の希望によつて,現行ないし將來の優生關係法規を立案したり檢討したりする場合の據點となるような遺傳優生觀や民族淘汰論に對して,最近の人間遺傳學や民族體質學の立場から多少の檢討をした。次いで今後この優生保護法の運營に當つて,あるいは將來の改良に際して,留意していただきたい間題を述べてみた。これらはすべて私一個人の見解である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら