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新生兒赤芽細胞症
著者: 林基之1
所属機関: 1東京大學産婦人科
ページ範囲:P.185 - P.189
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戰後産婦人科學及小兒科學にとつて目新しい問題は新生兒赤芽細胞症(Erythroblastosis fe—talis=E.F.と略す)が,母子間のRh因子不適合の爲に發生すると云う事實である.Rh因子發見前には,E.F.は汎發胎兒水腫(Hydrops fe—talis=H.F.)重症黄疸(Icterus gravis=I.G.)重症貧血症(Anemia neonatorum=A.N.)及び溶血性疾患(Hemolytic anemia of the new—born=H.D.N.)等各症候群の總稱であつた.本症の原因に就ては從來幾多の學説が對立して居たが,今日では上述のやうに略々Rh因子の不適合に因るものと云うことに落ついて來た.以下RH因子を中心とし主としてE.F.の發生機序,症状,治療法等に就て1940年以降の歐米文献を綜説して見たいと思う.
戰後産婦人科學及小兒科學にとつて目新しい問題は新生兒赤芽細胞症(Erythroblastosis fe—talis=E.F.と略す)が,母子間のRh因子不適合の爲に發生すると云う事實である.Rh因子發見前には,E.F.は汎發胎兒水腫(Hydrops fe—talis=H.F.)重症黄疸(Icterus gravis=I.G.)重症貧血症(Anemia neonatorum=A.N.)及び溶血性疾患(Hemolytic anemia of the new—born=H.D.N.)等各症候群の總稱であつた.本症の原因に就ては從來幾多の學説が對立して居たが,今日では上述のやうに略々Rh因子の不適合に因るものと云うことに落ついて來た.以下RH因子を中心とし主としてE.F.の發生機序,症状,治療法等に就て1940年以降の歐米文献を綜説して見たいと思う.
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