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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科3巻8号

1949年08月発行

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子宮内膜症の外科療法—特に若い婦人に於ける處置

著者: O.T.1 熊谷洋2

所属機関: 1Depart of Obst & gynee, Temple Univ. Hospital 2東京大學藥理學

ページ範囲:P.328 - P.329

文献概要

 子宮内膜症の性格については過去20年間に多數の研究報告が發表された.けれども現在まだその本態についての完全な解明は行われていない.それと共にこの病氣が色々の型をとつて現われるために,基磯的研究には尚未開の分野が残されている.
 この病氣は婦人科領域に於ては極めてしばしばみられるものであつて,子宮内膜症が獨立疾患として認められる前からかなりよく治療されている.過去に於ても亦現在でも,内膜症は月經困難症の經驗的療法によつて處理されていることはたしかである.この内膜症の豫防と治療に對しては自然は實にうまい解決方策を與えている.即ちそれは妊娠という出來ごとである.面白いことに,内膜症の増加と避妊藥の普及或いは婦人の解放及び晩期結婚とが略々並行している。.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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