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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科3巻8号

1949年08月発行

文献概要

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海外のうごき

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.330 - P.332

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Testosteroneと乳癌
 乳癌の療法としてはなるべく早期に乳房切斷法を行い,X線後照射をするのが今日の原則である.ところがホルモン性不均衡を起せば乳癌治療上よい結果を得られるという意見もある.すなわち外科的に卵巣を剔除するか,卵巣をX線照射するか或は男性ホルモン殊にtestosterone propionateを使用するかである.實驗的にはestrogenもandrogen (男性ホルモン)もともに乳癌の發生に關係のあることは疑えない事實のようである.estrogenを用いると雄及び雌の動物に乳癌が發生することが屡々であるし,androgenを用いればハツカネズミの乳癌自然發生を妨げることが出來る(Nathanson,Ander—vont).Loeserの如きはtestosteronepropionateの結晶錠劑(Pellets)をハツカネズミに移植すると乳癌自然發生による死亡率を75%から40%に減らすことが出來たしかし臨床的には同樣の關係があるかないか明らかでない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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