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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻1号

1976年01月発行

文献概要

特集 陣痛誘発

陣痛誘発について

著者: 高木繁夫1

所属機関: 1日本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.13 - P.13

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 一般に陣痛とは,分娩に際しての子宮洞筋の不随意的,周期的収縮であり,通常分娩初期に弱く,徐々に増強して児の娩出期に最強となり,後産を終えた後,徐々に消失するものとされている。すなわち,妊娠の継続中は一見静止状態にある子宮洞筋が,ある時点より規則正しい収縮を来たして,しかもそれが非可逆的に進行し,間歇期と発作期とを形成し,それに伴つて子宮内容物を子宮外に排出する現象である。
 したがつて陣痛誘発はこの原理にしたがつて,その発来機序に則したものであるべきでありまた分娩経過が生理的で,母児ともに安全で,しかもその効果が確実であることが必要条件であろうと思われる。しかし目下の段階においては,陣痛の発来機序はもとより,その生理や病態にも未だ検討すべき余地が多いといわざるをえない状況にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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