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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻1号

1976年01月発行

文献概要

原著

妊娠に合併した原発性卵巣癌とその治療方法について

著者: 北尾学1 長谷川清1 椿修1 松永功1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.55 - P.59

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 卵巣は人体臓器中で,もつとも多種多様の変化に富む腫瘍を発生するばかりでなく,この卵巣腫瘍は臨床的にも,きわめて複雑な症状の経過を示す場合が多いが,充実性卵巣腫瘍に妊娠が合併することは比較的まれで,その腫瘍もほとんど良性群か,または中間群である。したがつて卵巣癌との合併率は低く,またまれである。
 今回,われわれは妊娠に合併した原発性卵巣癌の2症例を経験したので,卵巣癌の発育に対して妊娠,分娩および産褥がどのような影響を及ぼすかについて,また治療方法ならびに管理についても症例を通じて,文献的考察を行ない自験例を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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