文献詳細
特集 産婦人科内分泌異常症候群
Ⅱ.臓器別にみた症候群 A.性腺機能異常に関するもの
文献概要
原発性の性腺機能低下は単純性の機能不全によるものもあるが,大部分は性腺の発育異常によるものである。発生原因はまだ完全に解明されてはおらず,卵巣の分化,発育過程の各時期において,またその程度によっても種々の臨床像を示す。家族内発生も多く遺伝学的,細胞学的に興味深い。
最近染色体および染色質などの細胞学的並びに内分泌学的検査法の向上により多彩な病像が解明されつつある。性腺が形態的にも組織学的にもはっきりしない場合は半陰陽として取扱われるものもあり,これら病像の発生学的理論的方向を決めるものとしていくつかの研究発表者の名が付せられている症候群がある。そのうちでもターナー症候群は代表的である。
最近染色体および染色質などの細胞学的並びに内分泌学的検査法の向上により多彩な病像が解明されつつある。性腺が形態的にも組織学的にもはっきりしない場合は半陰陽として取扱われるものもあり,これら病像の発生学的理論的方向を決めるものとしていくつかの研究発表者の名が付せられている症候群がある。そのうちでもターナー症候群は代表的である。
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