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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻11号

1976年11月発行

特集 産婦人科内分泌異常症候群

Ⅱ.臓器別にみた症候群 A.性腺機能異常に関するもの

黄体機能不全症候群

著者: 木川源則1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.860 - P.862

文献概要

定義
 排卵後に形成される黄体の生理的意義は,progesteroneを産生し,子宮内膜に作用して妊卵着床の態勢を準備することである。黄体が活発にprogesteroneを産生する期間は,2週間であるが,その機能に欠陥があってprogesterone産生の量や期間が不十分の場合黄体機能不全と呼ばれる。黄体機能不全では子宮内膜に十分な分泌像変化が起らず,着床が障害される。したがって黄体機能不全は不妊の原因として重要視される。また黄体期の短縮による月経の周期異常やprogesterone産生低下による機能性子宮出血の原因ともなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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