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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻12号

1976年12月発行

文献概要

トピックス

頸管粘液と基礎体温による避妊

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学産婦人科学

ページ範囲:P.1007 - P.1007

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 費用のかからない,比較的安全な避妊法として,性交中絶法,腟外射精法,禁欲法などが以前より試みられてきている。とくにカソリック教徒では避妊のための器具や薬剤を用いることを禁じているために,自然の状態で妊娠の危険のあるいわゆる排卵期を早期に発見し,この時期での性交を避けることが重要な課題となっている。
 基礎体温を用いる方法は測定のはん雑さを除けば比較的安全な避妊法であるが,とくに高温黄体期以外の低温卵胞期での性交が問題であり,従って妊娠率はかなり上昇する。しかし,Marshall1)は,排卵以後に行なわれた性交を100婦人年位でみると6という比較的低い報告を出している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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