文献詳細
症例
子宮内膜症における組織のホルモン感応性について—組織発生部位ならびに組織形態との関係
著者: 湯川澄江1 高田道夫1 古谷博1 桑原紀之2 福田芳郎2
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室 2順天堂大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.1049 - P.1056
文献概要
子宮内膜症の症状は多彩であり,なかんずく不妊症と関係が密接であるので,しばしば妊孕能の回復を目的とした治療が要求される。そのために保存的手術あるいはホルモン療法が行なわれるが,その個別治療が劇的な効果をあげることもあれば,全く期待を裏切られる場合もある。高田らは,このような子宮内膜症の保存療法を続けてきて,対症療法としての効果は別として,本質的な効果は先に述べたadenomyosisとpelvic endometriosisとの差異にあるのではないかと感じてきた。
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