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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻2号

1976年02月発行

疾患の病態と治療 感染症--最近の動き

周産期感染症の臨床と治療の問題点

著者: 高田道夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.111 - P.116

文献概要

 妊娠,分娩,産褥を通じて母体に多大の影響を与えるばかりでなく,時には直接または間接的に胎児・新生児の死亡につながる周産期の感染症は化学療法の発展,消毒法の進歩,妊産婦衛生管理の徹底,婦人の衛生知識の向上などにより重症患者をみる機会は少なくなり,周産期感染症がそうしばしば発生するようではその医療施設自体の管理状況が問題視されるような時代へと移行しつつある。
 それだけに近年変貌しつつある周産期感染症の成立過程を熟知してその予防に努め,治療に当つては起因菌の変遷,臨床病態の最近の傾向を把握して進歩した化学療法を的確かつ充分に活用して大事に至らないように心がけることが必要であるが,一方において抗生剤のもつ毒性,母体の諸条件に起因する副作用,さらに胎児への影響にも注目しなくてはならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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