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文献概要
疾患の病態と治療 感染症--最近の動き
抗生物質副作用の病態生理
著者: 青河寛次1
所属機関: 1社会保険神戸中央病院産婦人科
ページ範囲:P.133 - P.139
文献購入ページに移動 化学療法剤の主な副作用としては,臓器毒性と過敏反応とがある。細菌に固有な細胞壁に作用する抗生剤を除き,病原体細胞と宿主細胞は,代謝機構その他の面でなんらかの類似ないし共通性をもつており,したがつて抗菌作用の機序自体が宿主細胞に不都合な影響をもたらす可能性を避けることはできない。
もちろん,臨床使用されている抗生剤のほとんど大半は,中毒量と常用量との間に相当な幅が保たれ,その安全性を確かめられている。しかし,副作用の発現は,薬剤のdose responseと関係することが多い。通常の投与量では目立つた副作用はないが,投与量を著しく増すとか長期間ひきつづき投与するとか,または,代謝排泄臓器の機能低下によつて薬剤蓄積が起こる場合に,毒性を招くことがある。これとは別に過敏症のように,投与量と余り関係なく,個体の反応性が大きいために副作用を来たす場合がある。
もちろん,臨床使用されている抗生剤のほとんど大半は,中毒量と常用量との間に相当な幅が保たれ,その安全性を確かめられている。しかし,副作用の発現は,薬剤のdose responseと関係することが多い。通常の投与量では目立つた副作用はないが,投与量を著しく増すとか長期間ひきつづき投与するとか,または,代謝排泄臓器の機能低下によつて薬剤蓄積が起こる場合に,毒性を招くことがある。これとは別に過敏症のように,投与量と余り関係なく,個体の反応性が大きいために副作用を来たす場合がある。
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