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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻3号

1976年03月発行

文献概要

疾患の病態と治療 妊婦管理 妊娠が母体に及ぼす影響

血液

著者: 鈴木正彦1 阿部穣1

所属機関: 1杏林大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.187 - P.189

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 妊娠は母体を,物質代謝など全身的な面や子宮を中心とした臓器などの局所的な面で変化させる。そしてその多くの変化は,妊娠中の胎児の発育を有利にしたり,妊娠あるいは分娩時の母体にとり有利であるような合目的な変化である。血液の性状の変化は,その一現象であり,これは古くより妊婦貧血との関連で研究されてきた。そして,近年は分娩・産褥時に大出血を来たす凝固線溶系の異常などのアプローチの点からも検討されつつある。また妊娠時の血液性状を知ることは,貧血,炎症,出血傾向などの診断に必要であるばかりでなく,心疾患や妊婦貧血などの管理さらに免疫学的な観点からも重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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