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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻3号

1976年03月発行

文献概要

疾患の病態と治療 妊婦管理

妊娠中毒症

著者: 本多洋1

所属機関: 1東京大学医学部分院産婦人科学教室

ページ範囲:P.207 - P.210

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 妊娠中毒症の原因は,現在なお未知のベールの彼方にかくれているといつてさしつかえない。その病因論について従来まで,いろいろの学説が提示され,あまりの多彩さに1966年にイギリスのJeffcoateが"Disease of Theories"と嘆じたほどである。したがつて概念的には「妊娠によつてのみ特異的におこる高血圧・タンパク尿・浮腫を主徴とする症候群」という程度の理解が現在の状態であるといえる。
 妊娠中毒症そのものは,妊婦管理の普及が奏功して,次第に重症のものは減少しつつあるが,未だに母体死亡原因のうちの大きな部分を占め,未熟児・低体重児・子宮内胎児死亡などの原因として,児に対する影響も重大なものがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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