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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻4号

1976年04月発行

臨床メモ

前期破水とRDS

著者: 竹内久彌1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科

ページ範囲:P.320 - P.320

文献概要

 前期破水例に呼吸窮迫症候群(RDS)が起こり難い傾向のあることをRichardsonらが報告して以来,これを引用する文献が増えているようである。破水によつて胎児にある種のストレスが加わり,これが胎児の成熟を急速に促すのではないかと考えられるのであるが,今度はこれを否定する報告があらわれたので紹介することにした。
 コロラド大学のDouglas Jones,Jr.ら(New England J.Med.292,1253,1975)は16,458例の分娩について,各種異常とRDS発生との関連を各妊娠月別に検討した。その結果,まず帝切例には有意にRDSが発生しやすいが,母体糖尿病では明らかでない。分娩前の出血や中毒症とRDS発生には関係がなさそうである。アプガー指数(1分後)では5点以下も8点以下も同様にRDSが多くなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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