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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻5号

1976年05月発行

文献概要

疾患の病態と治療 卵巣とその周辺疾患・Ⅰ

卵胞の発育動態と卵胞液に関する2,3の知見

著者: 鈴木秋悦1 東条竜太郎1 大山俊雄1 小林善宗1 依田和彦1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.361 - P.370

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 従来から,臨床内分泌学の主流は尿中あるいは血中各種ホルモン値の測定方法に関したものにあり,それぞれの値と各内分泌臓器局所における形態や機能との相関については多くの問題が残されてきていた。卵巣の内分泌機能に関しても,ホルモン産生細胞の同定,ゴナドトロピンレセプターの作用機序,黄体化の問題など多くの重要なテーマが残されており,近年,ようやく卵巣のFunctional Morphologyについての関心が高められてきており,卵巣の機能異常に対する治療法の理論的意味づけ,老化に伴う機能変化などの問題が次第に明らかにされてきている。
 本稿では,その中で卵巣機能の起点ともいえる卵胞発育の問題に触れて,最近の知見からこれを紹介したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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