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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻5号

1976年05月発行

トピックス

精子の性管内上昇とIUDの作用機序

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学産科婦人科

ページ範囲:P.370 - P.370

文献概要

 性交後に何千万〜何億個の射精された精子が,ただ1個だけ卵管膨大部で排卵された卵子と受精し,この受精卵が分裂をくりかえしながら準備態勢の整つた子宮内膜に着床する現象はまことにもつて不思議である。
 子宮や卵管内での精子の上昇機転は以前は精子のもつ運動作用によると考えられていたが,多くの動物実験などをみても射精された部位から受精する部位までの距離を精子のみの自力作用で上昇するのはあまりにも短時間なので,子宮や卵管の収縮作用が大きな役割をしているとも考えられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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