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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻7号

1976年07月発行

連載 リプロダクション講座・14

産褥期の生理と性周期の回復

著者: 小林弥仁1 倉智敬一1

所属機関: 1大阪大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.567 - P.571

文献概要

 妊娠中にはhCGのほか各種の蛋白ホルモン,ステロイドホルモンが多量に胎盤から分泌されるため,下垂体前葉機能は抑制をうけ,卵巣機能も休止の状態となつている。
 分娩後,性器は約6週間で復古するが,内分泌学的には,分娩による胎児と胎盤の娩出によつて妊娠中,血中に多量に存在した胎盤性ホルモンが消失し,母体内分泌系がその影響からはなれて独自の機能を回復し,非妊婦人に個有の周期性ホルモン分泌が卵巣から再開するまでの期間を産褥期ということができよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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