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婦人科癌の発生の内分泌的要因
著者: 広井正彦1
所属機関: 1山形大学産科婦人科学
ページ範囲:P.572 - P.572
文献購入ページに移動 乳癌・子宮内膜癌,卵巣癌はしばしば同一婦人にみられることがあり,また世界中にもこれらの各々の癌の発生頻度はそれぞれ別々に高くみられるのではなく三者ともに高いことが多い1)。このことはこれらの癌の発生に,何らかの地域における相関がみられることを物語つている。
たとえば日系アメリカ人での乳癌の発生率は日本に住んでいる日本人より高頻度にみられ,また,日系アメリカ人の子宮内膜癌や卵巣癌で死亡する率が日本に住んでいる日本人より高いことが指摘されている2)。このことはこの三つの癌の発生には人種などの遺伝的因子よりも環境因子が重要であることを意味しよう。
たとえば日系アメリカ人での乳癌の発生率は日本に住んでいる日本人より高頻度にみられ,また,日系アメリカ人の子宮内膜癌や卵巣癌で死亡する率が日本に住んでいる日本人より高いことが指摘されている2)。このことはこの三つの癌の発生には人種などの遺伝的因子よりも環境因子が重要であることを意味しよう。
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