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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻7号

1976年07月発行

文献概要

薬の臨床

トリコモナス腟炎内服治療剤Tinidazoleに関する臨床的研究—第3報 1回内服療法

著者: 明石英史1 北崎光男1 福島道夫1 足立謙蔵1 大野光春1 郷久銊二1

所属機関: 1札幌医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.581 - P.587

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 トリコモナス腟炎は,悪臭ある多量の黄色帯下とこれに随伴する外陰掻痒感などを主症状とし,婦人科外来疾患のうちでも頻度も多く,しかも再発を繰返し易く難治な疾患の一つと考えられている。再発の原因の一つとして,トリコモナス原虫が患者のみならず,その配偶者の泌尿生殖器系に存在することに基づく,ping-pong感染が考えられる。
 Tinidazoleは,米国Pfizer社が開発したnitroimida—zole系の新しい抗トリコモナス剤で,強力な抗トリコモナス活性を有し,吸収も速やかで,その血中濃度も高く,尿中排泄も良好であり,従来繁用されているmetro—nidazoleと同等または優る薬力学的作用を有する薬剤である3,4)(表1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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