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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科30巻8号

1976年08月発行

症例

双角子宮に多嚢胞性卵巣を伴った不妊症患者の1例

著者: 田中俊誠1 椎名美博1 鈴木正篤1 沓沢武1 藤本征一郎1

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.665 - P.668

文献概要

 一子を得た後のsterility,infertilityをよく経験する。この場合,一度妊娠が成立していることから男性側因子の障害は考えず,分娩後なんらかの原因による卵管の閉塞,子宮腔内の癒着等の器質的障害と,妊娠,分娩,産褥,さらに授乳という一連の苛酷なホルモン環境から速やかに回復できないことが原因すると考えられる内分泌障害が大きな要因であろう。
 今回,われわれが経験した症例は,双角子宮に多嚢胞性卵巣を伴った難治性の不妊症であったが,幸運にも楔状切除後のClomid投与により妊娠し,生児を得た。babyを得るまでの診断法および治療法が読者の参考となれば幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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