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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻1号

1977年01月発行

文献概要

疾患の病態と治療 進行癌への挑戦--延命効果の可能性 進行癌はどこまでなおせるか

ペインクリニックの立場から

著者: 播磨晃宏1 森健次郎1

所属機関: 1京都大学医学部麻酔学教室

ページ範囲:P.41 - P.45

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 一般に子宮癌は他の臓器の癌に比べて,発病してから死亡するまでの期間が比較的長く,従ってそれだけ病悩期間も長い。
 子宮癌による疼痛の発現は,他の臓器癌の場合と同様,神経叢の腫瘍による圧迫,あるいは神経鞘内への腫瘍細胞の浸潤によるものである。疼痛は当然,子宮癌の初期症状ではないが,通常一度疼痛が現われると,それは常に進行性であり,疼痛の範囲は日とともに広がっていく。子宮頸部癌の末期は,程度の差はあってもたいていは疼痛を伴っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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