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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻1号

1977年01月発行

疾患の病態と治療 進行癌への挑戦--延命効果の可能性

絨毛性腫瘍進行例の管理

著者: 竹内正七1 金沢浩二1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.47 - P.51

文献概要

 絨毛性腫瘍,とくに絨毛上皮腫(絨腫)は臨床的にきわめて悪性であり,その治癒率ないし寛解率はなお50%前後に過ぎない。近時本腫瘍への関心がたかまるにつれて奇胎の登録管理が一般化されつつあり,奇胎に続発する絨腫は比較的早い段階で発見されるようになった。しかし,満期産や流早産など奇胎以外の妊娠に続発する絨腫は往々にして診断が遅れがちであり,また,肺,腸管,脳などへの転移巣のみが注目され,他科疾患として取り扱われて,的確な治療の機を逸して進行症例として送られてくることはまだ避けられない。教室でも奇胎娩出後の管理が不十分であった患者に続発した絨腫や奇胎以外の妊娠に続発した絨腫で数例の進行例を経験してきた。本稿では2〜3の症例を中心にして,絨腫進行例の治療管理について私見を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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