文献詳細
疾患の病態と治療 進行癌への挑戦--延命効果の可能性
卵巣悪性腫瘍進行例の治療—主として持続的動脈内注入療法とsecond look operationの組合わせ療法について
著者: 寺島芳輝1 小池清彦1 田島敏久1 越智康仁1 落合和徳1 韓倫奎2 篠原勝2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1産婦人科学教室 2東京慈恵会医科大学第1外科学教室
ページ範囲:P.61 - P.67
文献概要
確かに日常診療上接する,卵巣悪性腫瘍の過半数は進行癌であり,治療成績も不良であることが多く,また診療方針も確立されたとはいい難い現状である。従って,本腫瘍の治療の原則から述べるべきであるが,ある程度既述してあるので,ここでは主として進行癌に対するわれわれの考え方について述べるとともに,治療の実際と,少数例ではあるけれども,従来に比し,生存期間の延長を認めているので,その成績を報告したい。
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