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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻11号

1977年11月発行

特集 妊娠時の生理--その適応と異常

Ⅲ.適応異常とその周辺疾患

つわり,悪阻

著者: 百瀬和夫1 宗恒雄1

所属機関: 1東邦大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1003 - P.1006

文献概要

 つわりは妊娠早期にみられる悪心と嘔吐を主徴とする症候群で,2カ月に始まり,4カ月に入ると自然消退する。ほとんどの妊婦にみられ,無月経と共に妊娠の疑徴として最も重要であるが,その本態については明らかではない。つわりが悪化して,頑固な嘔吐により母体の栄養が種々の程度に障害されたものを悪阻という(長谷川)。Sites(1968)によると,妊婦の1/3はほとんど胃腸症状を訴えることなく,さらに1/3が軽度の悪心嘔吐を経験し,治療を要する程度のつわりが残り1/3で,悪阻として入院を要するのはごく少数,250〜350例に1例にすぎず,しかも近年,重症例は著しく減少したという。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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