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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻2号

1977年02月発行

文献概要

連載 リプロダクション講座・16

乳腺の発育と乳汁分泌

著者: 橋口精範1

所属機関: 1獨協医科大学産科婦人科学

ページ範囲:P.155 - P.162

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 哺乳動物にあっては,分娩後まもなく母乳の分泌がみられるようになり,それによって新生児を育てるということは,ごく自然のことであり,ヒトにおいても,そのことはいえるものである。しかしヒトにおいては人工栄養という方法もとられるので,その点他の哺乳動物とはちがう点といえよう。一般に哺乳動物においては,この母乳の分泌が不良であると,児の生死にもかかわることにもなり,乳汁の分泌は重要な役割を演じている。
 母乳を分泌する乳房は,ヒトでは,女性が思春期になると,第2次性徴の一つとして発育を始め,分娩後の乳汁分泌に備えることになるが,ここでは,乳汁分泌の機構についてのべることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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