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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻3号

1977年03月発行

文献概要

疾患の病態と治療 リスクの高い病態の対策--産科から

胎児回旋・位置異常

著者: 杉山陽一1 植松有門1

所属機関: 1三重大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.217 - P.223

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 分娩という自然現象において,その約96%が頭位で,正常の分娩機転にしたがい経過するが,残り数%は正常の経過をとらず,胎位・胎勢の異常を,または産道経過中に正常とは異なった分娩の進行経過をとり,すなわち回旋の異常をきたして,放置すれば母児ともに重大な影響をおよぼすという症例に遭遇することがある。
 このような分娩例を実地に取扱う際には,当然のことながら,分娩経過中における進行状態を十分に監視して,正常・異常の有無を的確に判定し,そのおのおのについての分娩機転をよく理解し,必要に応じ,それらに基づいて適切な処置を迅速にとらねばならない。そのような試みの結果では,診断や処置が後手後手になることもなく,産婦・胎児が重大な事態に陥ることを防ぐことができるのは,当然といえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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