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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻3号

1977年03月発行

トピックス

性腺形成不全症(gonadal dysgenesis)の妊孕性

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.223 - P.223

文献概要

 原発性無月経は性腺形成異常の症例の際には特徴的な症状の一つである。しかしこのような症例では性染色体の異常,たとえば45Xが多く,第2次性徴の発育不全のみばかりでなく身長の発達も悪いことが多い。
 このような性腺形成不全(gonad—al dysgenesis)には月経の発来をみても不順で無排卵であることが多く,そのために妊娠する可能性は皆無であると考えられていた。1960年になりBahnerら1)によりこのような症例でも妊娠したとの報告がなされて以来,その妊孕性が注目されるようになった。Ferguson-Smith2)によれば,45Xの婦人の8%,45X/46XXのモザイクの婦人の21%が自然の月経発来をみたとのべていることから,当然にモザイクをもつものに妊娠率が高くなることになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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