文献詳細
原著
高単位エストリオール(100mg)内服剤による妊娠子宮腟部柔軟化に関する臨床的研究
著者: 中山徹也1 荒木日出之助1 高橋諄1
所属機関: 1昭和大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.261 - P.268
文献概要
現在,Estriolは妊娠末期子宮に対して子宮腟部軟化促進作用があるものと推定され,軟産道強靱症に広く試用されているが,Estriolの子宮腟部軟化促進に関する基礎的検討は少なく,わずかに本邦では九嶋・一条ら1)のEstriol投与時の頸管組織像の検討,畝木ら2)の頸管水分量の検討,斎藤3)の子宮頸組織電顕像の検討から,また,われわれ(中山ら4))は頸管組織における酸性粘液多糖体の組織化学的検討からEstriolの頸管軟化作用を示唆しているに過ぎない。
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