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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻5号

1977年05月発行

臨床メモ

ストレスとプロラクチン分泌

著者: 佐藤直樹1

所属機関: 1帝京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.404 - P.404

文献概要

 古くから乳汁漏をきたす疾患としてChiari-Frommel症候群,あるいは下重体腫瘍等が知られており,また妊婦,産褥授乳婦人には生理的状態での高プロラクチン血症を伴うものとして,知られている。
 最近のRadioimmunoassay法の進歩により,血中あるいは下垂体中のプロラクチンが測定できるようになり,プロラクチン分泌の中枢分泌調節機序にはカテコールアミンの増減が関与していることが示唆されている。一方,ラット等の動物ではプロラクチン分泌に血中エストロゲン濃度が重要な役割を持っていることは古くから知られているが,人間の場合でもエストロゲンが高い時に,プロラクチン血中濃度の上昇が見られ,エストロゲンとプロラクチンの相関が考えられ,プロラクチンの分泌調節には下垂体性ゴナドトロピンと同様にエストロゲンが関与していることが示唆されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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