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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻8号

1977年08月発行

疾患の病態と治療 再発と再燃

絨毛性腫瘍の再発とその問題点—破奇の絨腫化

著者: 川島吉良1 小林隆夫1 浅井保正2 可世木成明2 有井吉太郎2 友田豊2

所属機関: 1浜松医科大学産科婦人科学教室 2名古屋大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.675 - P.684

文献概要

 絨毛性腫瘍から分泌される絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は腫瘍の消長を如実に表現するので,治癒判定の最も信頼すべき指標となる。治療によって腫瘤とhCGの消失が確認されれば完全寛解complete remissionと判定し,この状態が3年間続けば治癒したとみなすのが通例である1)。もしも寛解と判定した後に新たな妊娠によらずして,hCGが再び証明されたら再発として早急に適切な対策を講じなければならない。
 本文では自験の再発症例を検討し,浮き彫りにされた問題点について言及したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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