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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻9号

1977年09月発行

文献概要

疾患の病態と治療 女性のバイオリズムとその異常

間脳・下垂体のバイオリズム(総論)

著者: 入江実1 高橋清久1

所属機関: 1東邦大学医学部第一内科 2東京都神経科学総合研究所医化学

ページ範囲:P.765 - P.773

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 バイオリズムは生命現象の本質である。生体の示すリズムとして数多くのものが知られているが,それによって生命現象が絶えることなく営まれる。生体の発育,成熟,老化などの諸過程に,また生体が新しい環境へ適応していく過程に,このバイオリズムが重要な機能を営んでいることが,近年のChronobiologyの発展によって明らかにされてきている。
 生体のもつ多くのリズムはその周期性を異にするものが多い。心臓の拍動のように非常に周期の短かいものから,月あるいは年を単位とするものまで存在する。しかしながら,生体にとって最も重要であると考えられ,しかも動植物界に広く存在する共通のリズムは約24時間を周期とする日周期リズムである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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