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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科31巻9号

1977年09月発行

疾患の病態と治療 女性のバイオリズムとその異常

黄体のライフスパン—機能面から

著者: 雨森良彦1

所属機関: 1日赤医療センター産科

ページ範囲:P.801 - P.804

文献概要

 黄体のライフスパンに関する研究の歴史をふりかえると,それは下垂体GonadotropinすなわちLuteinizing hormone (LH),Luteotropic hormone(LtH),また授乳に関するprolactinとの相関にはじまり,黄体機能が下垂体の制禦下にあるとされていたが,その退縮が子宮の存続と密接な関係にあることからluteolysinによるluteolysisが脚光を浴び,ついで20α—hydroxypregn−4—en−3—one (20α—OH-P)(Progesteron代謝の中間代謝産物)の生物学的意義が注目を浴び,さらにはProstaglandin(PGF2α)がかつての幻のLuteolysinそのものであることが解明されるにいたった1)
 紙面の都合上ここではPGF2αと黄体機能に関する文献的紹介にとどめたい。なお黄体機能不全また逆に存続黄体による子宮出血(irregular shed—ding)その他臨床的問題についてはまだ基礎的データーを応用するに至っていないので割愛し,今後の発展に期待したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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