文献詳細
データ報告
文献概要
妊産婦あるいは婦人科疾患患者の既往歴をみると,開腹手術の既往者が意外に多いように思われる。開腹手術は術後に腹腔内癒着をおこし,腹痛や腸管通過障害あるいは子宮外妊娠や不妊症など,外科的婦人科的な新たな疾患をおこすことが多い。またたとえこれらの障害がおこらなくとも,再度の開腹手術時に癒着のために手術操作が複雑となることも多い。われわれは癒着の大きな原因と考えられる開腹手術の頻度について,当科外来受診者を対象に集計してみた。
掲載誌情報