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文献概要
新しい視点をさぐる 新生児異常の診断技術
診断のすすめ方—形態異常と機能異常
著者: 島田信宏1
所属機関: 1北里大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.713 - P.717
文献購入ページに移動Ⅰ.新生児疾患の診断は産科歴(母体の妊娠・分娩歴)をみることから始まる
出生した新生児がどこかおかしい。どんな病態なのだろうか。この疑問を解決してくれる第一歩は母体の妊娠中のこと,分娩中のこと,そしてその新生児の出生時の状態をよくふり返ってみることである。そうすると,一定の疾患の方向づけができ,新生児の疾患のある程度の可能性あるわくができ上り,その方向へ向けて歩み出せばよいことになる。産科医が自分で診断する時は,それを最もよく知っているのであるから,自分で見直せばよいし,他の医師に診断を依頼する時は,できる限りの情報を正しく知らせる義務がある。そこで,新生児疾患の診断には,どんな産科的要因が重要なのかをここに述べることにした。
出生した新生児がどこかおかしい。どんな病態なのだろうか。この疑問を解決してくれる第一歩は母体の妊娠中のこと,分娩中のこと,そしてその新生児の出生時の状態をよくふり返ってみることである。そうすると,一定の疾患の方向づけができ,新生児の疾患のある程度の可能性あるわくができ上り,その方向へ向けて歩み出せばよいことになる。産科医が自分で診断する時は,それを最もよく知っているのであるから,自分で見直せばよいし,他の医師に診断を依頼する時は,できる限りの情報を正しく知らせる義務がある。そこで,新生児疾患の診断には,どんな産科的要因が重要なのかをここに述べることにした。
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