icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科32巻11号

1978年11月発行

雑誌目次

特集 手術とFunctional Anatomy Ⅰ.総論

Functional surgeryの視点にたつ産婦人科手術

著者: 坂元正一

ページ範囲:P.784 - P.785

 手術における解剖学的な知識は,比喩的にいえば,平面に描かれた地図,それも山岳地図のようなもので,ベテランほど精密なものを持ち,地形を読みとれるということになる。
 自然を害することなく,自分自身も,後続する者も安全に道程を乗りきるのが経験であり,技術であり,心配りである。もちろんハーケンをぶちこむこともあれば,少々の天候は乗りきらねばならぬ状況があっても,雪崩のもとをつくるようでは,自然のもつ機能を無視したといわれても仕方があるまい。生きた地図を頭の中にも,身体の中にももっていなかったということである。

リプロダクション機能温存のための手術への志向

著者: 東條伸平 ,   足高善彦

ページ範囲:P.786 - P.791

 保存療法(内科的療法)か手術療法(外科的療法)か,あるいは根治手術か保存手術かという問題は疾病の治療法の選択にからんで常に議論の的になる。しかし,このことを論じる前に,まずわれわれは疾患を治すというよりも病人(患者)を治すことが目的であることをあらためて認識しなければならない。また,医師の心底には病気あるいは病人を治す,治してやるという,おごりの精神的姿勢があることにも気付かねばならない。病気が治るのは病人自身であり,それは,自然の治癒力によるものである。医師は患者が一日も早く以前の健康状態を取り戻せるように介助しているのにすぎない。その手段が内科的,あるいは外科的治療法つまり治療そのものなのである。患者を治してやるという意識や進行癌を手術によって征服しようというようなsurgical heroismの念があるとすれば,これはつよく自己批判されねばならぬ。
 手術療法によらなくとも,ほとんど同程度にまで以前の健康状態を取り戻せるのであれば,内科的療法でよい。手術療法は実地医療における最後の手段であって,決して最良の方法ではない。病巣部の切除は疾患自体の治療にはダイレクトにつながるが,個体の全機性としての機能がそれによって多少とも損われるのであれば理想的治療法とはいえず,いわばきわめて原始的な,プリミティブな手段にすぎない。

Functional Anatomyの視点よりみた女性骨盤諸臓器の特徴

著者: 竹内正七 ,   高橋威

ページ範囲:P.792 - P.796

 手術術式に関する成書や,それに伴う女性内外性器の解剖については多くの機会にわれわれの目に触れるところである。
 ここでは,手術と関連して,女性骨盤諸臓器の特徴を述べるわけであるが,子宮・卵巣・腟など個々のfunctional anatomyについては各論の項で詳しく述べられるので割愛させて頂き,女性骨盤諸臓器全体の特徴を述べることを主眼にした。したがって,女性骨盤および骨盤内諸臓器の機能・支持・隔壁などの役目をもつ,骨盤底筋群や結合織,靱帯,組織間隙などの意義と機能とについて初めに述べ,ついでこれらの機能を発揮する臓器であるがゆえに発生してくる,女性特有の病的状態について二三言及してみたい。

Ⅱ.外陰の手術

会陰切開術

著者: 高見沢裕吉 ,   加藤喜市

ページ範囲:P.798 - P.800

 会陰切開術は,分娩の状態から下部軟産道の拡大がのぞまれるときに採用される産科手術であるが,近年は各種の分娩誘導法に伴い初産婦はもとより経産婦にもしばしば常用されている。
 会陰切開術の利点として,上記産道の拡大による分娩の促進効果のほかに,分娩時の腟会陰裂傷や骨盤底筋肉系の過伸展ないし断裂を予防する効果が考えられる。

外陰形成手術

著者: 高見沢裕吉 ,   加藤喜市

ページ範囲:P.801 - P.802

Ⅰ.陰核切除術
 陰核肥大が手術の対象となるのは,主として先天性副腎過形成症(副腎性器症候群)か,妊娠中に投与された黄体ホルモンの男化作用による女性半陰陽にみられる場合である。
 前者では形成手術とともに副腎皮質ホルモン療法が行なわれる。後者では,生後男化現象が止まるので,極端に肥大した場合をのぞき,しばらく経過を観察して,身体他部の発育とのバランスを考慮し,手術の適否を決定する。

良性腫瘤

著者: 西田悦郎 ,   井本正樹

ページ範囲:P.803 - P.804

 外陰には種々の良性の腫瘤が発生する。それらは腫瘍性(Neoplasma;New growth;Geschwulst,Neubildung)のものと,貯留嚢腫などの非腫瘍性のものに分けられる。それらに対する手術態度はおのずから異なり,腫瘍性のものでは悪性とのBorderlineのものもあり,完全摘除の問題,切除区域の決定など,術後の機能や隣接臓器におよぼす影響など留意を必要とする点がある。また,非腫瘍性のものでは炎症による腫瘤があるので,それに対する考慮をしなければ,手術や切除のみ行なっても結果は不良で,外陰炎や湿疹などのために外陰の機能障害を招来する。
 個々の腫瘍としては,腫瘍性のものでは外陰線維腫(Fibroma vulvae),外陰脂肪腫(Lipomavulvae),外陰粉瘤(アテローマ;Atheroma vul—vae),外陰汗腺腫(Hidradenoma vulvae),外陰血管腫(Haemoangioma vulvae),外陰リンパ管腫(Lymphoangioma vulvae)などがあり,その他Myoma,Endometriosisなどもある。

尿道の手術

著者: 杉山四郎

ページ範囲:P.805 - P.806

 産婦人科領域にあっては,尿管や膀胱に関する手術は多いが,尿道となると,ほとんど手術する機会がない。
 ここではいくつかの尿道に関する手術を解説するが,その前に女性尿道の解剖についてのべる。

外陰悪性腫瘍

著者: 須川佶

ページ範囲:P.807 - P.810

 1946年Taussig,1954年Wayらにより提唱された広汎性外陰切除術および領域リンパ節廓清法の適用は,外陰癌の治療成績を飛躍的に向上せしめ,50%を超す5年生存成績をあげるにいたっている。しかしながら外陰部の広範囲の切除は,創面の修復を極めて困難とし,難治性の潰瘍を残して患者の社会復帰に大きな障害となる。とくに本症患者の発症年齢は60〜70歳に多く,患者の身体的条件を考慮すると,手術方式ならびにその周辺の問題にかなりの配慮がなされねばならない。
 このような意味から,一方では悪性腫瘍の根治手術の基本である広範囲切除を尊重しつつ,反面,術後障害の発生を予防するための方策として,術前化学療法のあり方と,皮切法の工夫が必要となる。

Ⅲ.腟の手術

閉鎖,狭窄に対する手術

著者: 秦良麿

ページ範囲:P.812 - P.812

 腟閉鎖および狭窄には先天性のものと後天性のものとがあるが,いずれにしても腟を性交可能の状態にしようという手術である。

腟欠損症Aplasia vaginalisの手術

著者: 秦良麿

ページ範囲:P.813 - P.816

 非観血的手術と観血的手術とがあり,後者には代表的なものとして遊離皮膚弁移植法と腸管移植法とがある。

瘻に対する手術

著者: 西村敏雄 ,   松浦俊平

ページ範囲:P.817 - P.819

Ⅰ.膀胱腟瘻に対する手術 operation for vesico-vaginal fistula
 膀胱腟瘻からの尿瘻出が持続的になると,膀胱の尿貯蔵機能と排尿機能がともに失われる。したがって修復手術はこの両機能の回復を目的として行なう。
 手術は瘻周囲の炎症症状が消褪した6ヵ月以後に行なう。瘻孔の周囲を0.5〜0.75cm位隔たった腟壁に円形に切開を加え,spatium vesico vaginaleの層で膀胱壁を剥離するが,膀胱壁自体の瘢痕形成は一般に少なく,この瘢痕の少ない治癒傾向の強い膀胱壁の瘻口を閉じることを主眼に手術を進める。剥離した膀胱面を,膀胱の瘻口縁が膀胱内に内反して縫い込まれるように,瘻口縁に近い膀胱壁同士にクローミックカットグートをかけて縫合する。さらに第2層縫合をそれぞれの外方に糸を通して行なう。この場合少しの壁の緊張もあってはならず,そのためには瘻口を牽引している周囲の癒着はすべて切離し,膀胱壁に十分な移動性を得ておくことが大切である。

腟壁の縫縮術(colporrhaphy)

著者: 西村敏雄 ,   松浦俊平

ページ範囲:P.820 - P.820

 腟脱は子宮脱,膀胱脱,直腸脱などに合併して生ずるもので,したがって腟壁縫縮はこれらの整復手術の一環として行なわれる。しかし,腟壁にはこれら臓器に対する支持力はないので,単に腟壁縫縮のみを行なうことは無意味であり,これら臓器の支持機能の修復手術と同時に行なう。

悪性腫瘍の手術(腟癌を主とする)

著者: 橋本正淑 ,   小森昭

ページ範囲:P.821 - P.822

 腟癌は,連続的に直腸,膀胱,子宮下部,子宮旁結合織に広がるとともに,骨盤内リンパ節および鼠径リンパ節に速やかに転移をきたし易いため,その予後は悪く,5年生存率はⅠ期では50%,Ⅱ期では25%と報告されている。したがって腟癌に対しては現在放射線療法および制癌剤療法が主体となっており,手術療法は特定の条件下にのみ行なわれている。

Ⅳ.子宮の手術

形成手術,頸部円錐切除術

著者: 野田起一郎

ページ範囲:P.824 - P.827

Ⅰ.頸部円錐切除術
 1.適 応
 円錐切除術は子宮頸部の良性疾患や境界病変(borderline lesion)の診断あるいは治療の手段として行なわれる術式である。その種類としては,電気円錐切除法(electroconization)と外科的円錐切除法(cold knife conization)の2つをあげることができる。
 本術式の適応として子宮肥大をともなう子宮腟部びらんや多発性頸管ポリープなどの良性疾患が従来あげられていたが,冷凍手術(cryosurgery)などの普及により,本術式の適応となるような良性疾患はほとんどなくなった。むしろ,現在では本術式は次に述べる境界病変の診断と治療にその本領を発揮しているといえる。

頸管縫縮術

著者: 椹木勇 ,   田中正明

ページ範囲:P.828 - P.830

 頸管不全症は,妊娠中期において,ほとんど何らの自覚症状を伴わずに頸管が開大し,突然破水して速やかに流産が進行かつ終了するという特異な経過を繰り返す婦人にみられ,習慣性流早産の原因の一つである。これに対して頸管縫縮術は,その着想においても治療効果についても画期的な治療法といえよう。

帝王切開術—反復帝切の問題

著者: 鈴木雅洲 ,   安部徹良 ,   水上端

ページ範囲:P.831 - P.833

 現在は帝王切開術,特に反復帝王切開術の場合にも,経腹膜子宮下部横切開法が広く用いられているので,この術式を中心に述べることにする。
 一度腹式帝王切開術を行なった産婦は子宮破裂をきたしやすいので,次回妊娠時にも帝王切開術を行なう必要があるか否かが問題となる。前回の帝王切開術が古典的帝王切開であったならば,今回の分娩は,胎児の成熟を待った後に選択帝王切開術elective cesarean sectionを行なった方がよい(once a cesarean always a cesarean)。前回の帝王切開術が,子宮下部帝王切開術であったならば,分娩開始後の経過を観察し(試験分娩trial or atest of labor),自然分娩が不可能と診断された時に,帝王切開術を行なう。この際,児頭骨盤不均衡・切迫子宮破裂・胎児ディストレスなどがあれば,自然分娩は不可能と診断する。

子宮筋腫核出術

著者: 前山昌男

ページ範囲:P.834 - P.836

 子宮筋腫核出術の最大の目的は,子宮の妊孕機能の保全にある。したがって,その対象者は不妊婦人,習慣性流産婦人,若年婦人,未婚婦人などである。この点において筋腫核出術は,術式のみならずその術前において,子宮筋腫の単純子宮全摘出術と異なった精細な検査が必要である。

腟上部切断術と単純子宮全摘術

著者: 中山徹也

ページ範囲:P.837 - P.842

Ⅰ.腟上部切断術と単純全摘術との相異点
 1.手術術式の相異(付表,図1,2)
 腟上部切断術は子宮頸部は残して体部のみを摘除する術式であり,単純全摘術は子宮を全部すなわち体部も頸部もすべて摘除する術式であることは申すまでもない。手術手技としては,腟上部切断術では子宮動脈の上行枝を切断するだけでよいが,単純全摘術では子宮支帯及び旁腟結合織を離断するために,その中を走っている動静脈とくに子宮動脈の下行枝をも切断する必要がある点が大きく異なる。このために後者では前者と異なり,1)子宮頸部前面に隣接する膀胱を傷つけないようにしながら腟に至るまで剥離する必要があること,2)尿管に注意すること,すなわち子宮体部と頸部とを境とする内子宮口の高さで,子宮側壁にごく近い部分で子宮動脈と交叉し,そこから膀胱に至るまでは子宮頸部の前面の側方を膀胱子宮靱帯(子宮支帯前部)の前葉と後葉とに密にはさまれた形で走っている尿管を副損傷しないように十分に注意する必要があること,3)子宮動脈の下行枝を含む基靱帯・旁腟結合織の切断に当たっては集束結紮が便利であるが,結紮糸がゆるんで滑脱し易い欠点があるから確実な集束結紮を行なう必要があること,4)子宮を腟から離断する必要があるため,腟内細菌の感染が避け難く,したがって感染に対する考慮が術式上も必要なこと,などが術式上のポイントとして加わる。

子宮の形成手術

著者: 藤原幸郎

ページ範囲:P.843 - P.844

Ⅰ.手術の適応
 子宮奇形に対する手術は,その機能に異常がある場合以外は通常その適応ではなく,生殖機能を正常にするために行なわれる。副角等の溜血腫等のある場合は摘除手術も行なわれるが,これはむしろ例外に属するわけで,この意味では機能回復の手術の典型といえる。
 子宮奇形のうち索状子宮等の子宮腔を欠くものについては機能回復の方策はない。子宮腔を有する奇形のうち中隔子宮,分離重複子宮が成形手術の対象となるが,このような子宮を有する婦人でも成熟児を得ることができるものが少なくない。この場合は奇形があるだけでは手術の適応ではない。子宮の重複奇形を有する婦人の流早産率は正常婦人よりも著しく高いとの報告も多い。流早産の原因は必ずしも解明されてはいないが,一応子宮腔の広さが胎児のために十分でないこと,またはその変形によると考えられるから,左右に分離している子宮腔を合一して十分の広さを得るための手術が考案され,成形手術により流早産率を改善されるとの報告が多い。

性器脱の手術

著者: 浅野定

ページ範囲:P.845 - P.849

 懐旧談を持ち出して恐縮するが,筆者が手術の手ほどきを受けた頃は,子宮脱の手術というと術式が込み入っていて解剖学的関係がよく理解できず,操作もめんどうで熟練を要し,子宮頸癌の手術ほどではないにしても,こんな手術ができるようになるのはいつのことかと,ぼんやり見学していたように思う。
 しかし当時は症例が少なく,大学病院でも年に2,3例であった。ところが戦後は多発に驚き,銃後の婦人も大変だったなと頭が下がる思いであったが,一方では多くの術者が悪戦苦闘することになり,ときには2時間,3時間を要することもあった。

子宮内膜癌の手術

著者: 滝一郎

ページ範囲:P.862 - P.863

 FIGOの子宮内膜癌臨床進行期分類によるとStageⅠは癌が子宮体部(峡部を含める)に限局するものであり,子宮腔長が8cmあるいはそれ以下のものをStageⅠa,8cm以上のものをStage Ⅰbとする。またこれらを組織学的な分化の程度により,G1,G2,G3に細分する(付表)。
 StageⅡは癌が体部と頸部を侵すが,子宮外に拡がらないもの。

絨毛性疾患と手術

著者: 大須賀啓暢 ,   細川勉

ページ範囲:P.864 - P.868

 絨毛性疾患に対する手術療法としては,胞状奇胎における奇胎除去術,破壊性奇胎および絨毛癌に主として行なわれる単純子宮全摘出術(腟上部切断術を含む),また破壊性奇胎や転移巣の病巣切除を目的とした病巣核出術,さらにルテイン嚢胞に行なわれる子宮付属器摘出術と嚢胞核出術などが考えられる。これらの手術方法より機能保存ということを考えると,
 1)は内分泌機能,すなわち卵巣機能についてであり, 2)は妊容能,すなわち子宮および卵管の妊容能に関することであり, 3)は転移病巣の臓器の機能保存,ということであろうかと思う。

子宮頸部癌

根治手術と骨盤内血管系

著者: 小澤満

ページ範囲:P.850 - P.852

 多くの手術でそうであるが,特に頸癌の根治手術は複雑な骨盤内血管系の分離,切断を中心としてすすめられる手術であるといっても過言ではない。しかしここでは紙面の制限もあるので,特にfunction retaining surgeryという立場に立って,尿管およびそれに関連して膀胱の血管に限ってのべることにする。

根治手術とリンパ系

著者: 小澤満

ページ範囲:P.853 - P.855

 機能温存という立場から頸癌根治手術におけるリンパ系を考えると,本来のリンパ系の機能そのものに対する手術の影響という面と,主として広範なリンパ節廓清という組織欠損から生ずるリンパ系以外への機能的機質的障害の防止という二つの面が考えられるが,ここでは主として後者についてのべる。

尿路系と腸管系

著者: 小澤満

ページ範囲:P.856 - P.858

 頸癌根治手術における尿路・腸管系の問題を機能温存という視点に立って考えるとき,主な項目を表面的に触れるだけでも与えられた紙面では十分とはいい難い。不十分な記述をくり返すだけにとどまることを避けるために,多くの重要な記述を敢えて既刊の文献にまかせたことを了とされたい。

癌進行度による手術の個別化

著者: 山辺徹

ページ範囲:P.859 - P.861

 子宮頸癌の術式は,今日のところ,0期では単純子宮全摘術,Ⅰb期およびⅡ期では広汎子宮全摘術を原則とする点にはまず異論はない。ただⅠa期に対しては,これまで単純全摘術でよいとするものもあれば,広汎全摘術を行なうべきとするものもあり,必ずしも意見が一致していたわけではない。これはⅠa期癌の診断基準や本態感が人によって異なっていることも大きな原因の一つであろう。しかし,最近ではⅠa期に対して準広汎全摘術(または拡大単純全摘術)と呼ばれる,いわばこれらの中間的術式を採用するものが多くなってきた。なおⅢ期やⅣ期は一般に手術の対象とならないが,Ⅲb期には超広汎全摘術,またⅣa期にはpelvic exenterationが行なわれることもある(表1)。
 本稿では与えられたテーマに従って,術式別にその適応を整理して概説することにする。

Ⅴ.卵管の手術

卵巣と卵管の血管系—(付)マイクロサージェリー

著者: 柴田直秀

ページ範囲:P.870 - P.876

Ⅰ.卵巣の血管系
 1.卵巣の血管の特徴
 卵巣の血管は,特殊な構造の閉鎖血管である。とくに卵巣動脈では,外弾性線維が微細ないし消失していて,内腔には,半月状に隆起を示す縦走平滑筋線維が認められるが,これは,縦走のみでなく斜走,ラセン状の場合もある。したがって卵巣の血管は収縮によって捩れたり,ラセン状となり,かくて内腔の縮小も起こる。卵巣の部位によって血管壁の反応がそれぞれ食い違うことは,閉鎖血管という特性も加わって,卵巣が時期によってさまざまな働きを行なう不思議な機関たらしめている(図1,2,3)4)

卵管形成術

著者: 木下佐

ページ範囲:P.877 - P.880

 卵管形成術は障害された卵管疏通性を修復して妊娠を成立させることを目的とする手術であるが,卵の摂取および輸送に関する卵管の構造,機能は極めて複雑かつ繊細なものであり,手術操作をよほど慎重に行なわないと所期の目的を達し得ないばかりか,時としてはかえって妊孕性を低下させる結果になることもある。たとえば内腔の通過性は保たれている卵管に対する周囲癒着剥離のごときは形成術としてはもっとも簡単なものであるが,不注意な剥離操作や周辺腹膜に対する無用の刺激が,術後より高度の癒着を来たすことになり兼ねない。残念ながら現在卵管形成術の成績は決して満足すべきものではないが,手術手技はもちろんのこと,適応の決定から術後処置に至るまで卵管の機能的構造に留意した細心の注意を払うことにより,少しでも妊娠率を高める努力が必要である。

卵管における不妊手術

著者: 内田一

ページ範囲:P.881 - P.884

 卵管不妊手術において切ってはならない部位を指摘し,その部位はどのような血管・神経が走っているか明細に解説せよとの論文を依頼された。
 例えば,卵管不妊手術において卵管に対する操作そのものの術式においては,小切開後腹腔へ到達,卵管を腹壁上へつり出し,これにいかなる操作を加えるかということが,従来は卵管不妊手術の術式分類とされてきた。

卵管妊娠の手術

著者: 野口昭二

ページ範囲:P.885 - P.886

 卵管妊娠はまれに自然治癒もありうるが,疾患の性質上手術的処置が要求され,その目的は患部への血行遮断,すなわち,止血にあり,一般には卵管摘除あるいは卵管卵巣摘除術のごとき根治手術が施行されるのが現状である。
 一方,妊娠卵管を保存する方法はすでに古くより考えられていたが,これが多く実施され報告をみるようになったのは比較的新しく今世紀後半以降で,われわれもすでに卵管妊娠保存手術の価値についてはたびたび報告してきたところである。

卵管炎への対処

著者: 杉山陽一

ページ範囲:P.887 - P.889

 卵管は女性性器のなかで最も炎症をおこしやすい臓器である。卵管炎には子宮内膜掻爬,流産手術,IUDの挿入,抜去などの子宮内操作後,あるいは分娩後にみられる上行性感染によるものと,結核性腹膜炎や急性虫垂炎などに併発する下行性感染によるものとがある。この両者は同じ卵管炎でも当然のことながらその臨床病像はかなり異なっている。
 下行性感染によるもののなかでも特に結核性のものは慢性に経過し,自覚症状および他覚所見も少なく,同時に両側性に侵されることが多く,したがって気付かぬうちに罹患していることも多く,結婚後に不妊などの訴えで来院して発見されることが多い。

Ⅵ.卵巣の手術

楔状切除術

著者: 塗百寛 ,   中村幸雄 ,   飯塚理八

ページ範囲:P.892 - P.893

Ⅰ.適応
 卵巣楔状切除術の適応は多嚢胞性卵巣(PCO)にあることはいうまでもない。われわれはほかに不妊要因がなく,付表に示すごとき,診断基準をみたす症例を楔状切除術の適応としている。LH前値が20mIU/ml以上でLH-RHに対し良好な反応を示すグループⅠであれば,ほぼ90%の術後排卵率が期待される。これに反して,前値が20mIU/ml以下のグループⅡ症例は手術効果不良で,その卵巣所見は小さく,硬い硬化型多嚢胞性卵巣が多い。
 多嚢胞性に腫大した卵胞を尖刃の先で穿刺しておくだけで,楔状切除術を行なわなくても,術後排卵効果があるということが多く報告されている。さらに,卵巣楔状切除術によって卵巣性アンドロゲンおよびエストロゲンの分泌の減少を示すにもかかわらず,術後排卵例においても,無排卵例においても,これに伴って間脳—下垂体—卵巣系の機能的な変化はないというわれわれの成績から,術後の排卵機序は単に肥厚した白膜が切開,排除されるので,物理的に排卵が起こりやすくなるのだと考えられ,"Locus minoris resistentiae"説を提唱した。しかし楔状切除術後の排卵は永続するものではなく,白膜が修復され,再度肥厚になると,無月経と無排卵が再発する例もあるので,術後なるべく早く妊娠させるのが肝心である。

良性腫瘍摘出術

著者: 仲野良介

ページ範囲:P.894 - P.895

 卵巣腫瘍の手術を行なうにあたって,最も大切なことは,腫瘍の外観(gross appearance)によってある程度までその腫瘍の性質を見極め,できれば診断を下しうるような眼を養うことであろう。特に腫瘍が良性か悪性かの鑑別は術式の選定ともあいまって重要であり,少しでも悪性が予想される場合には直ちに凍結標本を作成し,病理組織学的診断を確定したうえで手術を行なうことが望ましい。
 以下,良性卵巣腫瘍の摘出術について述べるが,特に卵巣の健康部を一部温存して腫瘍核出術を行なう場合,その腫瘍が良性腫瘍であるとの確定診断が不可欠である。

卵巣悪性腫瘍の保存的手術

著者: 加藤俊 ,   薬師寺道明

ページ範囲:P.896 - P.899

 女性性器悪性腫瘍のうち,子宮癌や絨毛癌については,診断および治療法が著しい進歩を遂げていることは周知のごとくである。しかしながら,卵巣の悪性腫瘍では,過去30年間ほとんど向上がみられず,婦人科領域において最も解決を迫られている分野の一つである。
 一方,卵巣は子宮とともに,女性の性機能を司る重要な臓器であり,とくに若い年代層の婦人にとっては,卵巣の摘除ということは重大な問題であろう。しかし,無情にも卵巣の腫瘍は,あらゆる年代層に発生し,予後の良性のものから極めて悪性のものまで変化に富んでおり,しかも早期診断が困難なことや腫瘍の類別を術前に診断することは特殊な腫瘍を除いては不可能な場合が多くて開腹術後に初めて確診を得る場合がほとんどであることも,ますます問題を複雑にしていると考えられる。

Ⅶ.小骨盤内手術と臓器機能の温存

エンドメトリオージスの手術療法

著者: 杉本修

ページ範囲:P.902 - P.905

 エンドメトリオージスはエストロゲン依存性疾患であり,生殖年齢においては進行性に経過する。したがって,その根治療法はエストロゲン分泌源を絶つこと,すなわち両側卵巣を摘除することである。だが本症には不妊の頻度が非常に高いので,生殖能の獲得を兼ねた温存療法を行なわねばならないことが多い。
 エンドメトリオージスの温存療法としては偽妊娠療法および偽閉経療法がポピュラーであるが,進行例に必発の癒着や瘢痕形成には手術療法が必要である。

小骨盤腔内炎症の手術療法—広汎な癒着のある場合

著者: 椎名美博 ,   一戸喜兵衛

ページ範囲:P.906 - P.908

 小骨盤腔内炎症の手術には,その目的により大別して二項目が想定される。

骨盤底形成術

著者: 辻啓

ページ範囲:P.909 - P.914

 骨盤底形成術Beckenbodenplastik (肛門挙筋縫合術Levatornaht)は,完全子宮脱の場合,下垂臓器(子宮)の下方から「支持装置」1,2)の修復のため,必要欠くべからざる術式である。なぜならば,子宮の下方への完全脱出は,骨盤底の筋肉群(とくにその代表的な肛門挙筋)の弛緩が,一つの大きな原因になって起こるものであるからである1〜6)(ただし,もう一つの主要原因は上方へ吊り上げる基靱帯などの「付着装置」の弛緩による1,2,5〜9)が,ここでは主題からはずれるので省略する)。すなわち,完全子宮脱の場合は,図1—②に示すごとく,正常婦人(図1—①)よりも肛門挙筋が左右へと広く開いて弛緩しているので,これを図1—③のごとく,左右から縫合接着させて,病的に開いた尿生殖裂口(hiatus urogenitalis)を狭く閉じ,腟入口部も狭くしておくことが是非必要である。
 また子宮脱はなくても,直腸脱(rectocele)の場合も,骨盤底形成術(挙筋縫合術)のみが唯一の根治療法になる。また多産婦などで,分娩後,腟腔が広くなり過ぎて性交障害を訴える婦人にも,この骨盤底形成術が最も良い治療法となる。

婦人科手術と尿路系

著者: 山下澄雄 ,   川島吉永

ページ範囲:P.915 - P.917

 婦人科手術の尿路系への影響についてここでは広汎性子宮全摘出術以外の腹式手術と尿路系とのかかわりあいを損傷予防の立場から述べる。

婦人科手術と腸管系手術

著者: 関場香

ページ範囲:P.918 - P.921

 産婦人科手術時の腸管損傷は麻酔が十分効いていない状態,あるいは嘔吐のある患者の開腹の際,誤って腸管損傷を起こすことがあるが,これは極めて稀であってそのほとんどは腸管が子宮,子宮附属器あるいは腫瘤と癒着している場合にこれを剥離する操作によって発生するものである。
 したがって婦人科手術における腸管系の手術は如何に上手に腸管癒着を剥離するかがその出発点であるといえる。

広靱帯内腫瘤の摘出と周辺臓器への配慮

著者: 木川源則

ページ範囲:P.922 - P.924

 前後2葉からなる広靱帯を開放すると,それは上部では子宮円索,卵管および卵巣固有靱帯を包み,下方に向かって広がり,下部は基靱帯を主体とする子宮労結合組織に,そして上部側縁は卵巣提索に連なることがわかる。子宮旁結合組織は側方は骨盤壁に達し,この中を骨盤内臓器に出入する血管,神経そして尿管が走っている。
 広靱帯内腫瘤としては卵巣上体嚢腫,卵巣腫瘍,子宮あるいは円索の筋腫,子宮外妊娠などがある。腫瘤はある大きさに達すると子宮労結合組織を占居するから,その摘出にさいしては血管や尿管に対する配慮が必要となる。

臨床メモ

不妊症検査としてのHysterosalpingographyとLaparoscopy

著者: 佐藤直樹

ページ範囲:P.868 - P.868

 女性不妊症のうち,卵管障害によるものが約40%を占めるといわれている。
 一般に卵管通気法,卵管通色素法,あるいは子宮卵管造影法(HSG)等の卵管疎通検査が行なわれるが,いずれも卵管の通過障害を間接的に知る方法で,信頼度が低いことが欠点とされている。最近は,より信頼性の高いLaparoscopyがPopu—larになってきた。この方法は,卵管の状態のほかに,内性器の性状が直視下で観察でき,しかも卵巣組織診も可能であるため,HSGの代りに施行する施設も多い。

トピックス

乳汁分泌・子宮内膜症症候群

著者: 広井正彦

ページ範囲:P.899 - P.899

 近年,微量の血中ホルモンを測定することが可能になり,新しい疾患もクローズアップされるようになった。とくに乳汁分泌に関与するとされるprolactinが注目され,下垂体のmicroadenomaの存在が指摘された。
 ところが,日常外来診療時に無月経を伴わずに乳汁分泌を認めることがある。また,比較的高年齢の婦人で,月経時の疼痛がつよく,不妊,付属器腫瘍などを伴い,腹腔鏡や開腹により子宮内膜症と診断されることがある。しかし,従来より乳汁分泌と子宮内膜症とは別個の疾患と考えられており,そのために子宮内膜症の成因にも月経血の逆流によるとの説もあるほどである。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

76巻12号(2022年12月発行)

今月の臨床 帝王切開分娩のすべて―この1冊でわかるNew Normal Standard

76巻11号(2022年11月発行)

今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?

76巻10号(2022年10月発行)

今月の臨床 女性医学から読み解くメタボリック症候群―専門医のための必須知識

76巻9号(2022年9月発行)

今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで

76巻8号(2022年8月発行)

今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて

76巻7号(2022年7月発行)

今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

icon up
あなたは医療従事者ですか?