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特集 手術とFunctional Anatomy Ⅳ.子宮の手術
形成手術,頸部円錐切除術
著者: 野田起一郎1
所属機関: 1近畿大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.824 - P.827
文献購入ページに移動Ⅰ.頸部円錐切除術
1.適 応
円錐切除術は子宮頸部の良性疾患や境界病変(borderline lesion)の診断あるいは治療の手段として行なわれる術式である。その種類としては,電気円錐切除法(electroconization)と外科的円錐切除法(cold knife conization)の2つをあげることができる。
本術式の適応として子宮肥大をともなう子宮腟部びらんや多発性頸管ポリープなどの良性疾患が従来あげられていたが,冷凍手術(cryosurgery)などの普及により,本術式の適応となるような良性疾患はほとんどなくなった。むしろ,現在では本術式は次に述べる境界病変の診断と治療にその本領を発揮しているといえる。
1.適 応
円錐切除術は子宮頸部の良性疾患や境界病変(borderline lesion)の診断あるいは治療の手段として行なわれる術式である。その種類としては,電気円錐切除法(electroconization)と外科的円錐切除法(cold knife conization)の2つをあげることができる。
本術式の適応として子宮肥大をともなう子宮腟部びらんや多発性頸管ポリープなどの良性疾患が従来あげられていたが,冷凍手術(cryosurgery)などの普及により,本術式の適応となるような良性疾患はほとんどなくなった。むしろ,現在では本術式は次に述べる境界病変の診断と治療にその本領を発揮しているといえる。
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